在宅でパソコンとインターネット環境さえあれば仕事ができる「Webライター」は、社会人だけでなく高校生や大学生にも高い人気があります。
これからWebライターのバイトを未経験で検討している学生も多いはずです。
しかし、今までWebライターという職業に触れたことのない人は、「どんな仕事内容なの?」「時給はいくら?」など、分からないことも多いはず。
そこでこの記事では、高校生や大学生の学生がWebライターのバイトを未経験から始める方法を解説していきます。

Webライター歴8年の筆者が、未経験からバイトを始める方法を解説します。
Webライターのバイトとは


Webライターのバイトとは、その名の通り‟アルバイト”の雇用形態で、Webライターとして働くことです。
Webライターと聞くと、”業務委託”のフリーランスが真っ先に思い浮かびますが、アルバイトとしてWebライター活動をする人も多くいます。
Webライターの主な仕事は「Web上に公開される記事を書くこと」なので、業務委託・正社員・アルバイトなどの雇用形態と業務内容は基本的に変わりません。
仕事・業務内容
Webライターの主な業務は、「Web上に公開される記事を書くこと」です。
Web上に公開された記事を上位表示させる施策のことを「SEO(検索エンジン最適化)」と呼びます。またSEOを施した記事を執筆するライターは、「SEOライター」と呼ばれます。
Webライターは、記事を上位表示させることで、クライアントの商品やサービスの売上に貢献することが役目になります。
またWebライターのバイトでは、記事の執筆以外に下記のような業務を担当することが多いです。
- 文章の執筆
- 文章の構成作成
- 画像の挿入や調整
- 編集・校正
どのような業務を担当するかは、採用された企業やクライアントの依頼内容によって変わります。
Webライターの詳しい仕事内容については、「Webライターとは?仕事内容・働き方・向いている人の特徴などを解説」の記事をチェックしてください。
時給・報酬
Webライターのバイトでもらえる時給は、関東地区で平均1,100円となっています。
全業種におけるバイトの全国平均時給は1,065円なので、平均的な時給です。
またWebライターのバイトでは、時給制ではなく文字単価で報酬が決定される場合もあります。
文字単価制では、「1文字あたり〇円」で計算し、書いた文字数に応じて報酬が支払われます。
一般的な文字単価相場は1円~2円となっており、これを時給で換算すると以下の通りです。
給与体系 | 平均文字単価 | 想定時給 |
---|---|---|
文字単価 | 1文字:1円~2円 | 2,000円~4,000円 ※1時間で2,000文字想定 |
文字単価制の方が時給制より稼げる場合もあります。
ただし中には、文字単価0.1円などの‟激安”報酬の仕事もあるので注意が必要です。



フリーランスや業務委託のWebライターは、文字単価制で仕事を受けるケースが多いです。
納期・忙しさ
Webライターは、飲食店やアパレルショップなどのように「シフト制」で働く訳ではありません。
多くの場合は記事毎に担当が振り分けれられ、文字数や記事内容によって業務する時間が異なります。
平均的に5日~1週間の納期が設定されることが多く、Webライターは納期までに記事を執筆するのが役目です。
Webライターは”納期命”の仕事なので、納期を厳守できないライターは解雇の対象になります。
Webライターのバイトをするメリット


Webライターのバイトはメリットも多く、将来に活かせる様々なスキルも身に付きます。
お金を稼げるだけでなく、以下のようなメリットがあります。
- 未経験でも始められる
- 在宅ワークができる
- 高い文章力が身に付く
- Web業界で働くスキルが身に付く
- 独立の可能性が高まる
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
未経験でも始められる
Webライターのバイトは、完全未経験から始めることが可能です。
義務教育で習った最低限の国語力があれば、仕事を受注することができます。
ただし、スキルが低いままだと難易度の低い案件しか受けられないため、仕事を受注しながら以下のようなスキルを習得しましょう。
スキル | 内容 |
---|---|
SEOライティング | SEOを考慮した検索エンジンに評価される記事を書くスキル |
文章構成 | 読者視点に立ったうえで、疑問や課題を解決できるような構成を作成するスキル |
WordPressの操作 | WordPressへの入稿作業を行うためのスキル |
画像・図解作成 | 記事に挿入する画像・図解を作成するためのスキル |
Webマーケティング | サイトのアクセス解析や市場調査などWeb領域におけるマーケティングスキル |
Webライターとして活躍するには、上記のようにさまざまなスキルが必要です。
詳しくは「Webライターに必要なスキル11選!具体的なスキルアップ法も解説」の記事で解説しているので、こちらもチェックしてください。
在宅ワークができる
会社に出勤せず、在宅ワークができることは、Webライターの大きな魅力です。
在宅ワークには、以下のようなメリットがあります。
- 通勤のストレスがない
- 通勤時間を削減できる
- 隙間時間を有効活用できる
- 交通費を気にしなくていい
- 着替えの手間がない
電車やバスなど交混した交通機関に乗る必要がないため、通勤のストレスがありません。
また通勤時間が発生しないため、時間を節約できるのも大きなメリットです。



そもそも通勤自体が存在しないので交通費の上限を気にする必要がありません。
高い文章力が身に付く
Webライターとして経験を積むことで、高い文章力を身に付けられます。
ライティング業務においては、「Webディレクター」という高いスキルと豊富な経験を持つプロが、個々のWebライターが書いた記事を添削・修正することが多いです。
文字書きのプロから添削を受けることで、自然と高い文章力が身に付きます。
将来的にWebライターとして活動しない場合でも、ビジネスマンとして高い文章力を有していることは大きな武器となるでしょう。



文章力を意識して鍛える人は少ないです。「お金をもらいながら、文章力を鍛える」ことができるのは大きなメリットと言えます。
Web業界で働くスキルが身に付く
Webライターとして活動することで、Web業界で働くために必要なスキルや知識を網羅的に身に付けることができます。
- SEOライティング
- HTMLやCSSなどのマークアップ言語
- AI活用術
- Webマーケティング
- Webディレクション
Webライターのバイトをしていくうちに、自然とWeb業界で役立つ知識やスキルに触れられます。
将来的にWeb業界で働きたい人は、Webライターのバイトがおすすめです。
独立の可能性が高まる
バイトとして経験を積んでおくことで、将来的にフリーランスのWebライターになれるかもしれません。
実際に「バイト→フリーランス→起業(会社設立)」という道を歩んでいるWebライターも多いです。
将来は会社に属せず、フリーランスや経営者として生きていきたい人にとって、Webライターのバイトは独立へのきっかけになるかもしれません。



「会社員にはなりたくない!」という人におすすめの職業です。
Webライターのバイトをするデメリット


Webライターのバイトにはメリットだけでなく、いくつかデメリットもあります。
Webライターのバイトをするデメリットは、以下の通りです。
- 最初から高収入を得るのは難しい
- 納期や品質へのプレッシャーがある
- ライター同士の案件獲得競争が激しい
メリットだけでなく、デメリットも理解したうえでWebライターのバイトをするか判断してください。
最初から高収入を得るのは難しい
Webライターのバイトを文字単価制で始めた場合、最初から高収入を得るのは難しいです。
Webライターとして求められるスキルに乏しいため、最初は難易度が低い案件しか受けられません。
結果として文字単価1年以下となり、場合によっては「時給換算すると100円に満たなかった」ということもあります。
いきなり高収入を得るのは難しいことを理解したうえで、Webライターのバイトをするか検討しましょう。



現在活躍している有名ライターも、時給100円代の時代があった人が多いです。”最初は稼げない”と理解したうえで、コツコツ実力を付けていきましょう。
納期や品質へのプレッシャーがある
Webライターの仕事でもっともストレスを受けるのが、納期と品質に対するプレッシャーです。
納期を厳守しながら、上位表示される高品質な記事を提供しなければなりません。
納期と品質の両方を担保するには、以下のことを実践しましょう。
- タイピング速度をアップする
- AIを活用する
- タイムスケジューリングを徹底する
上記を意識するだけで、納期を厳守しながら、高い品質の記事を書くことができます。
とにかくスキルアップすることが重要なので、日々研鑽を積んでいきましょう。
ライター同士の案件獲得競争が激しい
現在のWebライター市場は、ライター同士の案件獲得競争が激化している状態です。
昨今の副業ブームと未経験でも出来る職業ということで、Webライターを目指す人は年々増えています。
そのため、案件獲得競争が激化しており、そもそも仕事を獲得できないWebライターが多いです。
他ライターとの差別化を図るためには、常にスキルアップに励み高品質な記事を提供することが重要になります。



ライターの数が増えた一方で、確かなスキルを持ったライターは少ないです。研鑽を積んでクライアントから評価されるWebライターを目指しましょう。
Webライターのバイトを未経験から始める方法


これからWebライターのバイトを始める人に向けて、未経験からWebライターのバイトを始める方法を解説します。
Webライターのバイトをする方法は、以下の通りです。
- 求人サイトでバイトの場集を探す
- クラウドソーシングサイトで探す
- SNSやホームページから探す
それぞれの方法について、メリット・デメリットにも触れながら解説していきます。
求人サイトでバイトの募集を探す
求人サイトで「Webライター+アルバイト」の条件で求人検索をする方法です。
求人サイトでWebライターのバイトを探すことには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・時給制の応募を探せる ・Web制作企業の募集が見つけやすい ・複数の求人サイトから探せる | ・採用難易度が高い ・履歴書や職務経歴書の作成が必要 ・本名で募集数する必要がある |
求人サイトを利用して募集を探せば、Web制作企業の募集を見つけることが可能です。
採用難易度は高いですが、合格できれば長期的にWebライターのバイトをすることができます。
そのため将来的にWebライターとして本格的に活動することを目指している人におすすめです。
一方でクラウドソーシングサイトと違って、ペンネームでの応募はできないので注意しましょう。



何らかの事情で身バレしたくない人には不向きです。
クラウドソーシングサイトで探す
「ランサーズ」や「クラウドワークス」などのクラウンソーシングサイトで案件を探す方法です。
クラウンソーシングサイトでWebライターのバイトを探すことには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
・案件の数が多い ・サイト内で実績が蓄積していく ・ペンネームでの活動が可能 | ・ライター同士の案件獲得競争が激しい ・報酬が低い、または勧誘・詐欺などの地雷案件もある ・単発または短期的な取引になる可能性が高い |
求人サイトでの募集と比べ、案件獲得の難易度は低いものの、クライアントと長期的な取引はしずらいです。
クラウンソーシングサイトの利用は、未経験・初心者または求人サイトでの応募と併用するのがおすすめです。
また案件によっては著しく報酬が低かったり、詐欺・勧誘の案件もあるので注意しましょう。
詳しくは「Webライターの仕事はひどい?きつい・やめとけと言われる理由を解説」の記事で解説しているので参考にしてください。
SNSやホームページから応募する
「X」などのSNSや企業ホームページから案件に応募する方法です。
SNSやホームページから応募するメリット・デメリットは、以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・高額報酬の案件が多い ・長期的な取引に発展しやすい ・手軽に応募できる | ・募集が不定期 ・応募しても返信さえないことが多い ・詐欺や勧誘の案件もある |
求人サイトやクラウンソーシングサイトでの応募と比べて、採用のハードルはかなり高いです。
ただし採用されれば、高単価かつ長期的な取引となるケースもあります。
またSNSでの募集は詐欺・勧誘のリスクがあるので、応募する際は安易に個人情報を記載しないことが重要です。



将来的にWebライターとして本格的に活動したい人は、企業へ直接応募するのもおすすめです。
Webライターのバイトにおすすめの求人サイト5選


これからWebライターのバイトを検討している人のなかには、どの求人サイトを選べばいいのか分からない人も多いはず。
そこでここでは、Webライターのバイトにおすすめの求人サイトを5つ厳選して紹介します。
- indeed
- マイナビバイト
- バイトル
- クラウドワークス
- ランサーズ
上記いずれかであれば、どのサイトを選んでも問題ありません。
個々に違った特徴があるので、自分に合ったサイトを選択しましょう。
indeed


運営会社 | Indeed Japan株式会社 |
公式サイト | https://jp.indeed.com |
登録求職者数 | 2,000万人以上 |
掲載求人数 | 150万件以上 |
Webライター求人掲載数 | 400件以上 |
Indeed(インディード)は、国内利用者数No.1を誇る大手求人サイトです。
掲載求人数も150万件を超えており、Webライターの求人数も400件以上となっています。
Indeedは、ネット上に公開されている転職サイトや求人情報をまとめて検索することができるので、求人掲載数が他のサイトより多いです。
求人サイトを1つに絞りたい人は、Indeedを選ぶのがおすすめです。
マイナビバイト


運営会社 | 株式会社マイナビ |
公式サイト | https://www.mynavi.jp/ |
登録求職者数 | 300万人以上 |
掲載求人数 | 55万件以上 |
Webライター求人掲載数 | 140件以上 |
大手人材会社「株式会社マイナビ」が運営するバイト特化型の求人サイトです。
掲載数はIndeedに及ばないものの、求人内容が写真で掲載されていたり、募集要項や会社概要が詳細に掲載されています。
サイト内の見やすさや求人企業毎の詳細は、Indeedより圧倒的に優れているサイトです。
自分にあったWebライター募集企業をじっくり探したい人は、マイナビバイトの利用がおすすめです。
バイトル


運営会社 | ディップ株式会社 |
公式サイト | https://www.baitoru.com/ |
登録求職者数 | 800万人以上 |
掲載求人数 | 250万件以上 |
Webライター求人掲載数 | 300件以上 |
バイトルは求人掲載数250万件以上を誇る求人サイトです。
Webライター求人掲載数はやや少ないものの、高校生・大学生に強く掲載企業側も学生バイトの採用に積極的な傾向にあります。
高校生・大学生でWebライターのバイトを始めたい人におすすめの求人サイトです。
クラウドワークス


運営会社 | 株式会社クラウドワークス |
公式サイト | https://crowdworks.jp |
登録者数 | 650万人以上 |
掲載案件数 | – |
Webライター掲載案件数 | 2000件以上 |
クラウドワークスは、国内最大級のクラウドソーシングサービスです。
Webライター案件数は、2,000件以上となっており、求人サイトよりも圧倒的な案件数を誇っています。
クラウドソーシングサイトなので、案件毎の契約になりますが、今すぐWebライターとして活動したい人におすすめです。
仮に求人サイトで応募する人も、実践経験を積む意味で併用しましょう。
ランサーズ


運営会社 | ランサーズ株式会社 |
公式サイト | https://www.lancers.jp |
登録者数 | 260万人以上 |
掲載案件数 | 210万件以上 |
Webライター掲載案件数 | 500件以上 |
ランサーズは、国内初のクラウドソーシングサイトです。
クラウドワークスに及ばないものの、他クラウンソーシングサイトと比べると圧倒的な案件数を誇っています。
またランサーズでは「認定ランサー」という独自の評価基準があり、認定ランサーになると「認定エンブレム」をもらえ案件獲得に繋がります。
クラウドワークスと併用して活用するのがおすすめです。
Webライターのバイトに向いている人


これからWebライターのバイトを検討している人の中には、自分がWebライターに向いているのか分からない人も多いはずです。
そこでここでは、Webライターのバイトに向いている人の特徴を解説していきます。
- 文章を書くのが好きな人
- 柔軟に対応できる人
- 創意工夫ができる人
Webライターには向き不向きがあるのも事実です。
自分に適性があるのかを判断したうえで、Webライターのバイトをするかを検討しましょう。
文章を書くのが好きな人
Webライターの仕事は、Web上に公開される記事を書き続けることです。
そのため文章を書くことが好きな人でないと、Webライターのバイトは長続きしません。
長時間文章を書き続けることに抵抗がなく、高い集中力を維持できるかが重要です。



高い文章力はもちろん、長時間業務ができる集中力も必要です。
柔軟に対応できる人
Webライターとして活動するうえで、”思考の柔軟性”は非常に重要です。
Webライターの仕事では、クライアントから思わぬ依頼や修正を依頼されるケースがあります。
時には本来の業務とは異なる対応を求められるケースもあるので、柔軟に対応することが重要です。
創意工夫ができる人
Webライターの仕事は、ディレクターの指示に基づいて記事を執筆するだけではありません。
ライティング業務では、以下のようにさまざまな創意工夫を凝らすことが重要です。
- 指定されたKWを不自然にならないよう適切に盛り込む
- 想定される読者像をイメージしながら執筆する
- 競合記事にはない独自性を盛り込む
特に近年はAIが急速に進化しているため、創意工夫ができないWebライターは淘汰されていきます。
創意工夫しながら自分にしか書けない高品質な記事を執筆することが重要です。



特に近年では記事の”独自性”が求められる傾向にあります。
Webライターのバイトによくある質問


最後にWebライターのバイトによくある質問をQ&A形式で回答していきます。
これからWebライターのバイトを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
月にいくらくらい稼げますか?
Webライターの平均時給は1,100円程であり、これを週10時間こなすと月に約4万円の収入です。
ただしWebライターという職業は、ライター自身の経歴やスキルによって報酬額も大きく変動します。
なかには時給換算2,000円を超えるライターもいるので、さらに高い月収を目指すことは十分に可能です。
1日何時間くらい働きますか?
どのくらい働くかは人によって異なりますが、日に4~5時間が平均的です。
ただしクラウンソーシングサイトなどを利用して、フリーランスのWebライターとして活動する場合には、働く時間を自分でコントロールできます。
決まった時間働くことが出来ない人は、フリーランスでの活動もおすすめです。
高校生でもWebライターのバイトはできますか?
高校生でもWebライターのバイトをすることは十分に可能です。
実際に学生のWebライターを募集しているWeb制作企業も存在します。
また高校生からWebライターとして活動することで、高い文章力が身に付き、結果として学業に役立つ可能性があります。
Webライターのバイトのまとめ
今回は、Webライターのバイトについて詳しく解説しました。
Webライターのバイトは高校生や大学生から始めることができ、未経験でも十分に挑戦できます。
お金を稼げるだけでなく、文章力やWebに関するスキルも身に付くので、ぜひWebライターのバイトに挑戦してください。
またバイトではなくフリーランスのWebライターを目指している人は、「フリーランスのWebライターになるには?未経験から始める方法や年収も解説!」の記事もチェックしてください。